通常の矯正治療と
アンカースクリュー矯正
(インプラント矯正)との違い
船を例えに解説します
アンカースクリュー矯正(インプラント矯正)とは、
小さなねじなどを使用して、歯を動かす方法です。
もちろん矯正期間中に使用し、終われば外してしまう一時的に使用するものです。
通常の矯正治療は歯と歯に装置を付けてお互いに引っ張ったり、押したりします。
このとき、すべての歯が動きます。
歯同士が引っ張り合いこをしている様子は、水上の船同士が引っ張り合いこをしているのと同じです。
お互いが寄っていきます。
例えば決めた位置で止まろうとしても正確に止まることはできません。
止まろうと思ってもズルズルと滑って行ってしまいがちです。
でも、錨をおろせば、その位置で正確に止まることができます。
この錨がアンカースクリュー矯正(インプラント矯正)のアンカースクリューで、歯を決めた位置に正確に動かすことができるのです。
また船同士が押し合い子をするとお互いが離れていきます。
つまり通常の矯正治療で歯を抜かないで並べようとすると、奥歯は後ろに動きますが前歯は前に出ます。
前歯は前に反り、口元は出てしまいます。
でも船を陸地から引っ張ってやれば、すべての船は同じ方向(陸地の方向)に動いていきます。
これがアンカースクリュー矯正(インプラント矯正)の原理で、すべての歯を同じ方向に動かすことができます。
すなわち歯を抜かなくてもすべての歯を後ろに動かすことができるため、口元が出ることはありません。
または全部の歯を上に動かしてあげれば、笑った時の歯茎を目立たなくさせることも可能です。
ただし、これらの場合には動かす方向に骨があるという解剖学的な条件が整っていることが必要です。